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【テニス】テニス初心者でもわかる!ガットの選び方・張り方・テンションの決め方【総まとめ】

テニスのガットを張る強さ、テンションはラケットやガット選びと並んでとても大切な

テニスのプレイに大きく影響を与える要素の一つです。

 

しかしラケットの選び方はあっても、

ガットの選び方、特にテンションの決め方って結構見つからないんですよね。

 

テンションは決まってこうです!というものがなく、

個人によって大きく左右されるものなので、

なかなかまとめられないのではないかと思います。

 

今回は元テニスコーチの筆者が実際にスクールのお客さんにご紹介していた、

ガットのテンションの決め方についてご紹介します。

 

この記事を見ればガットの種類、ガットの決め方、テンションの決め方がわかる総まとめになってますので、

参考にしてみてくださいね

(順次更新します)

【2024最新】硬式テニス人気・おすすめガットランキングトップ10【チャートで性能解説】

概要:ガットを選ぶ流れ

・ガットの種類を選ぶ
・ガットの張り方を選ぶ
・張る強さ・テンションを決める

の大きく3つのステップがあります。

step1:ガットの種類を選ぶ

ガットには

  • ナイロンガット
  • ポリエステルガット
  • ナチュラルガット
  • ハイブリッドガット※

の素材別に3種類のガットがあります

※ハイブリッドガットはこの3種類の中から
半分ずつ組み合わせて張るので厳密には種類ではありません。

ナイロンガット

  • 価格:安め
  • 切れやすさ:切れやすい
  • 張替頻度:1~3ヶ月
    (切れなかった場合に推奨される張替目安)

 

ナイロンガットは3つの素材の中でも中間、

1番ベースとなるガットとなります。

 

使いやすい、かつコストパフォーマンスもいいので、

テニス初心者は基本ナイロンガットを使います。

 

初心者だけでなく上級者でもナイロンガットを使用する人は多く、

3種類の中で一番使用している人が多いガットになるかと。

ポリエステルガット

  • 価格:安め
  • 切れやすさ:切れにくい
  • 張替頻度:2週間~1ヶ月
    (切れなかった場合に推奨される張替目安)

 

ポリエステルガットは耐久度が高く、一番切れにくいガットです。

切れにくい=硬さが生み出すショットが強烈で、

男性に特に好まれるガットになっています。

 

女性でも中上級~上級レベルの人を中心に、

半分だけポリエステルガットを張る人も最近は増えている印象があります。

 

切れにくい一方長く張ることによる劣化(張力の低下など)が激しく

切れなくても1ヶ月以内に張替をする必要があります。

 

張り替えないとショットの質が一気に悪くなるだけでなく、

変に硬さが出てその振動により手首やヒジのケガにつながります。

 

なので切れにくいものの、張り替え頻度を多くする必要があり、

耐久力はあっても長く張っていられないガットになります。

ナチュラルガット

  • 価格:高め
  • 切れやすさ:やや切れやすい
  • 張替頻度:3ヶ月前後
    (切れなかった場合に推奨される張替目安)

 

ナチュラルガットは牛の腸を使った天然素材のガットで、

やわらかさ、打球感の快適さは3種類の中でトップですが、

価格が高く、雨に弱い特徴があります。

 

切れずに張り替える頻度としては3ヶ月前後くらいを推奨していますが、

雨に濡れたら即張替が必要があります。

(濡れるとしなやかさがなくなってガットが硬くなり、使用感がとても悪くなるため)

 

ガット本体の価格が高く、ナイロン、ポリエステルよりも張るのが難しいので

張り代も高く設定しているところもあるなど

メインで使うガットとしてはコスパが悪いということで一般プレーヤーで使用してる人は少ないガットになっています。

 

ガットの張り方を選ぶ

ガットの張り方には大きく

  • 単張り:1種類のガットを張る
  • ハイブリッド:2種類のガットを半分ずつ張る

という2種類の張り方があります。

 

基本的に多くの人が単張りをしていますが、

テニス上級者に近い人ほど使用感にこだわりが出るようになり、

ストロークとボレーの使用感が単張りだとちょっと・・・

という方がハイブリッドを選びます。

プロでもハイブリッドで張る人は多いです。

 

ハイブリッドの特徴として一般的に

  • 縦糸:ストローク、回転量に影響
  • 横糸:ボレー、タッチ感に影響

すると言われます。

一例として

ストローク重視、回転量増やすなら縦糸にポリエステル、

ボレーのタッチ感、乗り感を良くしたいなら

やわらかめのナイロン、ナチュラルを張るという使い方ができます。

 

ハイブリッドについては様々な組み合わせがあるので

別記事でご紹介します。

張る強さ、テンションを決める

ガットで一番大切なのは、

ガットを張る強さ、テンションを決める部分です。

 

テンションを変えるだけで硬いガットが飛ばすようになって使いやすくなったり、

やわらかいガットの飛びを抑えられるなど、

通常推奨されるテンションで張るよりもよりあなたの使用感に合わせた

セッティングができるようになります。

ラケットごとに適正テンションがある

ラケットによって、この範囲のテンションで張ることが推奨されます、

という適正テンションが設定されています。

 

ラケットのYの部分、スロートやフレームの内側に書いてあることが多く、

Babolatのピュアアエロだと55-60という表記がされています(確認)

 

適正テンションのなかで張ると使いやすいという指標ですが、

実際は必ず守ってください、というわけでもないですし、

守らず張っている人も多いです。

現在の主流はテンション低め

近年ポリエステルガットをはじめ、

ガットにボールがグッと乗って、

そこからの復元力でボールを飛ばすスナップバックタイプのガットが多く発売されています。

 

スナップバックのボールの食いつきを深くして

より強い復元力でボールの飛びをよくする、

ショットの威力を伸ばす張り方が人気があります。

 

錦織圭が42ポンドととても低いテンションでガットを張っていることが知られてから

テンション低めで張る人が増えてきました。

(通常、平均は50ポンド前後)

 

コントロールが難しくなるなどデメリットもありますが、

飛びが強くなることで深さが出しやすく、

バウンド後のノビが良くなるなどメリットが多い張り方です。

詳しくは別記事にて。

実際にテンションを決めてみよう

テンション低い張り方が流行ってるのはわかったけど

実際自分に合うテンションがわからない、

という方向けにテンションの決め方をご紹介します

※今回ご紹介するのは概要論で使う人によって使用感は変わりますので参考までに。

平均は50ポンド前後(48~52)

年齢や性別、筋力・スイングスピードはどのくらいあるか

使う方によって変わりますが、

筆者がテニスコーチとしてお客さんのガットを張ってきた経験からすると、

平均は50ポンド、前後48~52ポンドで張る人が多かったです。

 

あとは使う人に合わせてテンション上げたり下げたり、

同じテンションでも飛ぶガット、飛ばないガットに変えるなど

調整をしていました

飛び、ノビ、スピン量を重視するならテンションをやや落とす

張りを弱く、テンションを落とすとボールの食いつきが良くなるので、

  • 復元力が強くなりボールの飛びが良くなる
  • 飛びに加えてバウンド後のノビが良くなる
  • 飛びが良くなるのでスピンを多くかけれる

などのメリットがあります。

 

一方で

  • 飛ぶようになりコントロール性が悪くなる
  • 収まりが悪くなる
  • 打感がぼやける

^などのデメリットもあります

収まり、ショットの重さを重視するならテンション上げる

張りの強くする、テンションを上げるとボールの食いつきが浅くなるので、

  • 復元力が弱くなりボールが飛ばなくなる
  • 飛ばなくなることで収まりが良くなる
  • 硬い面でしっかり打つのでショットに重さが出る

などのメリットがあります

 

一方で

  • 打感が硬くなるのでしんどさが出る
  • 飛ばなくなるのでしっかり振る必要がある
  • 回転のかかり、バウンド後のノビは悪くなる

などのデメリットもあります

ガットのテンションは縦と横で変えよう

ガットを張るときは縦糸と横糸でテンションを変えるのが現在の主流です。

テンションを変えることでストロークでははっきりとした打感で、

ボレーはやわらかいタッチで繊細なコントロールができるなど、

それぞれのショットの違和感をなくしてくれます。

 

テンションは縦糸のほうが高めで、2~3ポンド変えるようにしましょう。

筆者の場合だと

  • 縦糸:42
  • 横糸:40

で張っています。

まとめ:張りの強さ、テンションの好みはみんな違う

ガットのテンションの好みは人それぞれですしプレイスタイルによっても変わります。

体力や筋力の増減によっても使いやすいテンションは変わりますので、

ちょっとでも前と違うな?と感じたら少しテンションを変えるだけで、

テニスの技術が爆発的に上達することも。

 

ガットの種類もですがテンションの強さもテニスには大事な要素ですので、

常にテンションは気にするようにしてくださいね。