女性を中心に人気のある事務職・一般事務。
しかしこの職業の求人は徐々に減ってきている。
転職市場は今転職者に有利とされているが、
事務職の正社員に関しては求人がむしろ減っているのだ。
1件の採用枠に300件の応募 !?
事務職や一般事務職と呼ばれる仕事は求人自体が少ない。
最近では1人の採用枠に300件の応募が来たりもするのだ。
イメージ的に事務職は営業などに比べて
- 定時で帰れる
- ノルマとかないから楽そう
というイメージがあるからかもしれない。
ただ、事務職は結婚、出産をして仕事に復帰する人も多く応募するため、
ライバルに事務職経験者が多いのも事実。
となると未経験者の事務職は転職市場において不利になっても仕方ないのだ。
事務職は価値を生まない?
事務職というと「企業の縁の下の力持ち」というイメージが強い。
営業と違って売上を上げる訳でもなければ、接客のように売上に貢献する訳でもない。
事務職は数字に直結する訳ではない。
となるとタスク処理だけの書類作業や備品の発注は将来機械にとって変わられる時代が来る。
そのため今、事務職に求められるのはコミュニケーションで会社を円滑に回す力と言われるのだ。
事務能力もあってコミュニケーション能力も高い・・・
もはや営業職と変わらないレベルの人材を企業は求めている。
転職市場は売り手市場。しかし事務職のミスマッチは増えるばかり。
転職市場は今バブル期以上に売り手市場(労働者が有利)と言われる。
しかし事務職・一般職については少ない求人に対して多くの転職希望者が応募している。
ソフトウェアの開発エンジニアには1人に対して4件以上の求人があるのに対し、
事務職は1人に対して0.39件と、1件に満たない。
=それだけ狭き門ということになる。
書類選考を通過するが全体の2割以下という数字もあり、
転職市場が好景気なのに事務職はポジションの奪い合いは増えるばかりだ。
日本企業は即戦力を求める傾向が今だに強い。
未経験の人が事務職に就職するのは今後ますます難しくなるだろう。
もし、どうしても事務職で正社員になりたいのであれば、
派遣はアルバイトなどで経験を積んでからの方が合格率も上がるのではないだろうか。